中日本アレクサンダーテクニーク教室
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アレクサンダーテクニークとは?

FMアレクサンダーは自身のテクニークを「当該テクニーク」や「私のテクニーク」などと呼びました。 彼の用いた原理はConscious Control(意識調整)です。 「アレクサンダーテクニーク(AT)」とは後世の弟子が呼んだ呼称でありFM氏のワーク全体像の一部です。 詳しくはアレクサンダーテクニークワークブックをお読みください。違いが詳細に書いてあります。

下記はアレクサンダーテクニークワークブックにもありますが、ATをその他のワークと分ける必須要素です。一つずつ説明します。

  1. 心身統合体
  2. FM氏の言葉を借りると、

    『このテクニークを厳密に運用していくと・・・「精神」と「肉体」の過程を分離して別々に扱うことは不可能であると実体験するだろう。』(自己の使い方 p.39、横江大樹訳)

    としています。心や身体と表現するのは、便宜上そうしたほうが便利な場合であり、本来はヒトツの「ヒト」です。ですからどちらも同時に改善するように進めます。

  3. 癖を認める
  4. 当該ワークは「自らの過ちを認め、自己修正していく」ものです。そのために自らのクセに気づき、それを認めていくことから始まります。 結局人生の癖と向き合うことになります。クセを認めず、治してもらおうとか、何も変えずに結果だけ良くしたいという方には本ワークは学べません。

  5. 抑制
  6. 「当該テクニークの基盤は抑制にあり、習慣的な誤使用をしなければ、例えば、拒否することになり、反動を刺激に向ける今までのやり方を止め、そこで当該原理による予防を厳密にしっかり開始点から守る。」いつでも穏やかに暮らすには、p149

    抑制せずに「正しくやろうと」すれば、必ず過去の習慣的やり方になります。なぜなら、その正しさは以前の習慣的反応による「正しさ」だからです。 従って、「正しく感じること」や「やろうとすること」を止めるところがスタートです。 過去のやり方をいくらやっても結果は変わりません。という事は欲しい結果は永遠に手に入りません。

  7. 知覚の訓練(誤った感覚的評価を乗り越える)
  8. 「正しい」「うれしい」「楽しい」「つらい」「嫌だ」などの感覚に基づいて「良い」とか「悪い」とか決定することを「感覚的評価(faulty sensory appriciation)と言います。その感覚は100%正しいですが、感覚に基づいて判断したり、行為すれば誤ります。それが誤った感覚的評価です。 「知覚」は便宜上、「見える(Visual)、聴こえる(Auditory)、体感する(Kinestic)」に分けると便利です。つまり実際に見えたもの、聞こえたもの、体感したもので判断できるように訓練していきます。また、知覚そのものもより鋭敏になるように訓練します。

    「ある使い方をした体験が『正しい』とする判断基準に感じを一切用いないでしているのかどうか、その辺がほぼ必然的な障害となってうまく働く新しい使い方が邪魔されていた。」自己の使い方 p.68

  9. 方向(方向群)
  10. 方向(direction)、または指揮です。FM氏は頭が「後ろに下に」いっていることに鏡を見て気づき、予防的に「前にいくので上にいく(foward and up」ように頭をやれば声は戻るはずだと考えました。ところが前に上に「やろう」とすると、実際には頭は下にいっていました。方向をやろうとするのではなく「投影(projection)」します。訓練された知覚で実際に観察しながら、必要な方向を自らに出せるようになります。

  11. プライマリーコントロール
  12. 第一調整(primary control)とも言います。FM氏が自身の3冊目の本「自己の使い方」から導入した概念です。一言で言えば「余計なものがない」状態で働く大自然の働き、とでも言いましょうか。余計なことが無ければプライマリーコントロールが働き、問題は起きません。問題があるという事は余計なことをやっている(または必要な事ができていない)からです。しかし余計なことが無い状態がプライマリーコントロールだとすると、プライマリーコントロールは「ない」ことになってしまいます。そこで肯定形で言い換えると「必要な事だけが起きている状態」、「生命力がある状態」と言えるかもしれません。

  13. 使い方の影響が機能に出る
  14. 新しい使い方になれば、心身の機能が改善します。人間有機体全部が改善していけば、特定の問題は解消しているでしょう。 逆に言えば特定の部分だけどうにかしようとか、身体だけ、心だけ治したい等は不可能です。 考え方・体の使い方含め、全心身の使い方が変われば、全心身の機能が変わります。 FM氏の場合は、使い方が変わることで、失った声を取り戻し、以前よりも素晴らしい俳優になりました。その過程で癇癪持ちだった性格も変わったようです。

上記は「アレクサンダーテクニーク」の説明です。FM氏のワークはさらに広大な領域を扱っています。詳しくは4冊の原典を当たってください。 アレクサンダーテクニークでは伝統的に「手順(procedure)と呼ばれるワークがあります。 「立つ・座る(チェアワーク)・横になる(ライダウン)・歩く・話す・ささやき声のアー・椅子の背もたれに手を置く」などの動きを利用して、習慣的な自己の使い方を見直します。 それだけでも自分自身の癖に気づき、生活の中で自らを見直すきっかけになります。